Pylone Blog - 2008年05月
BishopエミュレータBeta3リリース
正式版を公開しました - 記事: Bishopエミュレータ正式版リリース
組込みLinux開発用CPUボードBishopエミュレータBeta3を公開します。
更新履歴
- 2008/5/23: 初版公開
Beta2からの変更点
オーディオサポート
再生のみですが、オーディオに対応しました。
SD/MMCサポート
SD/MMCに対応しました。 -sd オプションで指定したディスクイメージファイルをSDカードとして扱うことができます。 ディスクイメージの作成方法は「ディスクイメージのホスト側での操作方法」を参照してください。
バイナリパッケージ
debianパッケージ、RPM、Windows インストーラを用意しました。
リリース内容
本エミュレータは、オープンソースのプロセッサエミュレータ QEMUの開発版をベースに、Bishop向けの機能を追加したものです。 Beta1 や Beta2 と比較してエミュレーションの精度が向上していますが、まだ実機に存在する全ての周辺機器を正しくエミュレートできるわけではありません。
各種ペリフェラルのサポート状況
| ペリフェラル | 状況 | 注 | |
|---|---|---|---|
| NOR | △ | ROMとして表現され、NORとしてのコマンドには応答しません。 | |
| NAND | ○ | ||
| LCD | ○ | ||
| RTC | ○ | ||
| シリアルポート | ○ | ||
| イーサネット | ○ | ||
| GPIO | LED | △ | 状態の設定は可能ですが、表示はおこなわれません。 |
| USB(OHCI) | マスストレージ | △ | 高負荷時に不安定になる場合があります。 |
| キーボード | △ | ホストのキーボードが英語配列でない環境では、一部のキーが正しく解釈されません。 | |
| マウス | ○ | ||
| サウンド | △ | 再生のみです。 | |
| タッチスクリーン | ○ | ||
| SD/MMC | ○ | ||
| カメラ | × | ||
インストール
Debian
/etc/apt/sources.list に以下の apt-line を加えます。
deb http://downloads.pylone.jp/tools/deb ./
入手可能なパッケージの一覧を更新します。
# aptitude update
qemu-bishop パッケージをインストールします。
# aptitude install qemu-bishop
Fedora
/etc/yum.repos.d/pylone-jp.repo に yum レポジトリを追加します。
[tools] name=Tools baseurl=http://downloads.pylone.jp/tools/rpm/ enabled=1 gpgcheck=0
リポジトリ情報を更新します。
# yum update
qemu-bishopパッケージをインストールします。
# yum install qemu-bishop
Windows
インストーラ (qemu-bishop-0.9.1-pylone0rc3-setup.exe) をダウンロードして実行してください。
実行
Linux
まず、以下のイメージファイルをダウンロードします。
イメージファイルが置かれたディレクトリでqemu-bishopコマンドを
$ qemu-bishop -M pe201b -serial stdio -kernel dummy -usbdevice keyboard -mtdblock nand-bishop.img
として起動してください。
- U-Bootがメモリに読みこまれて起動
- U-BootがLinuxカーネルを読みこみ
- LinuxカーネルがNANDのファイルシステムイメージをマウント
の順で実行されます。
-M オプションには、従来の pe201a と pe201b に加えて pe201q を指定することができます。
Windows
「スタート」 → 「すべてのプログラム」 → 「qemu-bishop」
コンパイル手順
ソースコード (qemu-bishop-0.9.1-pylone0rc3.tar.bz2) からビルドする場合の手順です。
必要なもの
- gcc-3.4 (4.x では動作しません)
- zlib
- SDL 1.2
手順
$ ./configure --target-list=arm-softmmu --enable-alsa $ make