Pylone Blog
BishopエミュレータBeta1リリース
正式版を公開しました - 記事: Bishopエミュレータ正式版リリース
Bishopエミュレータのベータ版を公開しました。
パイロンでは組込みLinux開発用CPUボードBishopのエミュレータを開発しています。主要な構成要素についてエミュレーションの実装が終了したので、Beta1として公開します。
今回のリリースでは、ソースコードとWindows向けインストーラの形式で提供します。以下のリンク先から取得してください:
- ソースコード:
- qemu-bishop-0.9.0cvs20071001-pylone0rc1.tar.bz2
- Windows向けインストーラ:
- qemu-bishop-0.9.0cvs20071001-pylone0rc1-setup.exe
今後
- Debianパッケージ
についても準備していく予定です。
リリース内容
本エミュレータは、オープンソースのプロセッサエミュレータQEMUの開発版をベースに、Bishop向けの機能を追加したものです。Bata1の段階では、まだ実機に存在する全ての周辺機器を正しくエミュレートできるわけではありません。
各種ペリフェラルのサポート状況
| ペリフェラル | 状況 | 注 | |
|---|---|---|---|
| NOR | △ | ROMとして表現され、NORとしてのコマンドには応答しません。 | |
| NAND | ○ | ||
| LCD | ○ | ||
| RTC | ○ | ||
| シリアルポート | ○ | ||
| イーサネット | ○ | ||
| GPIO | LED | △ | 状態の設定は可能ですが、表示はおこなわれません。 |
| USB(OHCI) | マスストレージ | △ | 高負荷時に不安定になる場合があります。 |
| キーボード | △ | ホストのキーボードが英語配列でない環境では、一部のキーが正しく解釈されません。 | |
| マウス | ○ | ||
| サウンド | × | ||
| タッチスクリーン | × | ||
| MMC | × | ||
| カメラ | × | ||
ソースコードからのインストール
必要な環境
- gcc-3.4 (4.x では動作しません)
- SDL 1.2
※Debian環境では、 # apt-get build-dep qemu を実行することで、必要なパッケージを一括してインストールすることもできます。
構築手順
ソースコードを展開したディレクトリ内で以下の手順を行うことで、実行可能ファイル ./arm-softmmu/qemu-system-arm が生成されます。
- configure の実行
- $ ./configure --target-list=arm-softmmu
- コンパイル
- $ make
エミュレータの実行
Bishopエミュレータに実機出荷状態と同様の動作をさせるためには、
を与える必要があります。それぞれのファイルをリンク先からダウンロードし、ソースコードのトップディレクトリに置いた状態で
$ ./arm-softmmu/qemu-system-arm -M pe201b -serial stdio -kernel dummy -usbdevice keyboard -mtdblock nand-bishop.img
として起動してください。
- U-Bootがメモリに読みこまれて起動
- U-BootがLinuxカーネルを読みこみ
- LinuxカーネルがNANDのファイルシステムイメージをマウント
の順で実行されて、最終的にログインプロンプトが表示されます。